家づくり(新築・リフォーム)で
使用する床材のほとんどが、
木質系のフローリング材です。
木質系フローリングには、
無垢材(単層)と
複合(複層・集成材)があります。
一般的には、
複合のフローリング材が
多く採用されておりますが、
無垢材のフローリング材にも
最近は注目が集まっています。
無垢材は、
天然の木を切り出し、
一枚の板に加工したものです。
天然・自然の木ですので、
独特の風合いや肌触り、
木目の美しさや色味などが
魅力とされています。
特にフローリング材として
使用する場合は、
木のぬくもりを、
素足で感じられることが
人気であり注目を集めております。
複合(複層・集成材)は、
薄い木の板を接着剤などで
貼り合わせた床材となり、
人工的な木材です。
この複合に対して、
天然・自然な木材(床材)が
無垢材となります。
無垢材は、自然の木材なので、
空気を多く含んでおります。
そのため、
断熱性や保湿性が高くなり
調湿性能にも優れております。
湿気の多い夏場などは、
余分な湿気を無垢材が吸収し、
素足でもベトベトしません。
冬などには、保温性が高いので
足元が温かく感じますし、
湿気が少なくても
床自体が保湿するので、
静電気を抑える効果があります。
また無垢材は、
弾力性も高いので、
足腰への負担も
少ないといわれております。
メリットというか魅力となりますが、
無垢材は、
時間が経てば経つほど、
艶や色味などが変化していきます。
1年・5年・10年と
艶や色味を楽しめますし、
家族とともに変化していくのです。
無垢材の魅力は、
時間が経てば経つほど
味がでるとお伝えしましたが、
逆に、そこがデメリットになる場合が
あります。
湿度の変化により、
膨らんだり縮んだりしますので、
時間が経つと
反ったり、割れることがあります。
新築の施工時に
無垢材の水分を限りなく抜いたり
特殊な加工をしたりと
対策を練ったものもありますが、
基本的には、反る、割れる
という可能性は否めません。
また、無垢材は、
自然の木、そのものですので
傷もつきやすいですし、
水にも弱いです。
ですので、
お手入れやメンテナンスも
必要となります。
但し、
上記のことも
経変変化の味わいとして
無垢材を選ばれる方もいます。
無垢材の種類は、
広葉樹と針葉樹の
2つの分類に分けられます。
広葉樹は、固く重いので、
傷が付きにくく、強度があります。
・オーク ナラ
・ビーチ ブナ
・チーク
・メープル
・ウォールナット
・パーチ カバ
・タモ
広葉樹系の床の無垢材は、
種類の名称でもわかる通り、
外国産材が多いです。
強く固く、
傷が付きにくいので、
家の中(内装)の床もですが
ウッドデッキなどの外部にも
無垢材として採用されることが
あります。
軽くて柔らかいので、
心地よい歩行や足の触りが
特徴です。
・スギ
・ヒノキ
・パイン
・アカマツ
基本的に、
日本の家づくりでの床の無垢材は、
針葉樹系が多いと思います。
日本は針葉樹が育ちやすい
環境も影響しており
スギやヒノキは、床材に限らず、
日本の木造住宅の家づくりでは、
かかせない材木となります。
また、ヒノキの床の無垢材は、
住宅だけでなく、
神社やお寺などで
昔から広く採用されております。
無垢材のフローリングは、
無塗装と塗装済みがあります。
無塗装の場合は、
現場にて塗装を行います。
その際は、お施主さまの
好みに合わせて、色や塗装の種類を
選ぶことができます。
塗装済みは、
そのまま床に貼ることになりますが、
最近は、お洒落な塗装
(アンティーク・ビンテージなど)
を施しております。
その2へ続く